ビジョンは、カカオ豆の個性を活かして、人々の「食」と「生活」を豊かにします。
ミッションは,関わってくれる人が、もっと自分の個性を表現してもいいんだと思えるようなチョコレートを作り提供する事です。
さらに、チョコレートファンのコミュニティを創造し、楽しみを企画し、届けていきます。
私は、神戸大学修士課程を卒業し、株式トレーダー、USJエンターテイナー、中学生の受験突破コーチング業を経験してから、神戸大学博士後期課程に進学しました。一貫していることは、直感が大事で「アート」な職業に就いてきました。
大学院では、「ソーシャルアントレプレナー(社会的起業家)」に関する研究をしています。大学院では、個性というよりも「型」を覚えるプロセスです。そのプロセスでは、型から外れると、もちろんですが、研究を受け入れてもらえません。
研究だけでなく、仕事でも、学業でも所属する組織ロジックが自分自身に浸透し、自分を型にはめてしまう行動をとってしまうかもしれません。
こうした課題は、私だけでなく、皆さんもそうかもしれません。「もっと表現したいことあるのに」と思いながら、型にはまっていきます。しかし、型にはまることは本当に大事でしょうか?もっと自由に表現できることはありませんか?自由に表現をしていきたい!
私は日々そのようなことを考えながら、過ごしてきました。
そんな時、本当においしいチョコレートに出会いました!
「めっちゃおすすめやから」と私の誕生日に、一枚のBean to bar chocolateを頂きました。私は、「チョコレート?うれしいけど、なんでチョコレート?」と思いながら、家に帰り、そのチョコレートを食べてみました。今まで食べてきたチョコレートが偽物だと思うような、信じられないほど美味しかったのです。私はその深みのある味に衝撃を受けました。思わずパッケージを2度見、3度見、4度見しました。私は、そのチョコをすぐに食べてしまったので、検索して調べていきました。
どうやらBean to bar chocolateというクラフトチョコレートが登場しつつあるらしい。
なるほど、すごく面白いと思い、それから私は研究室に籠り、カカオ豆に関する文献、焙煎に関する文献、テンパリングに関する文献、チョコレートに関する文献などを2週間読んでいきました。
そして、わかったことは、カカオ豆の個性を活かすには、焙煎とコンチングが重要であると特定しました。
まずカカオ豆の焙煎は、チョコレートのフレーバーに最も大きく影響する工程です。同じ豆でも焙煎が変わればチョコレートはまったく違う味わいになります。一般的に煎り方が浅いとフルーティーでジューシーな酸味を引き出します。一方で、煎り方が深いと、ナッティーでリッチな、クラシックともいえるチョコレートの風味が前面に押し出されます。しかし、過度の焙煎は微妙なフレーバーを消してしまい、低温や短時間の焙煎ではきになるフレーバーが残ってしまうことがあります。焙煎では、適切な答えがありません。その理由は、カカオ豆はすべて異なり、完璧な状態に仕上げる決まった時間や温度がないからです。焙煎は、科学でもありアートです。
次に、コンチングとは空気と摩擦と熱を取りこみ、芳醇なフレーバーとなめらかな質感を出すためのプロセスです。熱や蒸気圧、酸化がカカオニブに含まれる揮発性のアロマを蒸発させるので、芳醇なフレーバーになります。コンチングは、ある意味簡単で自分好みのフレーバー作りです。コンチングは時間を測り、味見しながらチョコレートの味を決めていく作業です。もちろん、焙煎と同様に適切な答えはありません。コンチングも、科学でありアートなのです。
これだ!と膝を叩き、ここに「こだわれば」、自分が表現したいチョコレートが作れる!チョコレートこそアートだ!と思いました。
そして、とりあえず自分で感動したチョコレートを作ってみようと思い、さらにチョコレート作りの文献を1週間文献調査していきました。
チョコレート作りは、少量なら家庭にあるもので十分に作れるとわかりました。ですので、カカオ豆を購入し、自宅でチョコレート作りをしてみました。一番大変だったのは、すり鉢でカカオ豆をコンチング(粉砕したカカオ豆をすり潰し続ける作業)していく作業でした。
初めて出来上がったチョコレートは、少量で、決してきれいな形をしていませんでした。でも、それを口に運ぶと、私はもう一度感動して、「もっとこのチョコレートを多くの人に届けたい」と確信しました。
自作の苦戦したビーントゥバーチョコレート作りが、カカオ豆の個性をいかに引き出すかに焦点を当て、素材の個性を楽しむものだと私に教えてくれました。
その時に、自分は、大学院でいかに型にはまって「卒業だけ」を目指していたのか反省しました。と同時に、もっとカカオ豆の個性を引き出せるようなクラフトチョコレートを研究し、製造販売できないかと考えていきました。それによって、自分以外にも型にはまった生き方をしている人がいれば、変化のきっかけになって欲しいと思いました。
こうして、カカオ豆の個性をいかに引き出し、皆様のライフスタイルを豊かにするために、「Unique」というチョコレートブランドを立ち上げたいと決心しました!
2020年7月21日 | 豊かな個性を表現するチョコレート,Bean to bar chocolateに衝撃を受ける。と同時に,自分でもっと表現できないか考え始めました。 |
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2020年8月11日 | 自分でベトナムのカカオ豆から荒削りのチョコレートを作ってみて,奥深いチョコレートを作れると実感し,Bean to bar chocolateの研究を始めました。 |
2020年8月12日 | カカオ豆とチョコレートに関する大量の実験を行う。多くの失敗という経験値を経て,得られたデータを集め,さらに研究を積み重ねました。思ったようにチョコレートを作れなくて,途中で投げ出したりしながら,実験を繰り返しました。 |
2020年12月1日 | 毎日カカオ豆とチョコレートの研究を重ね,ついに自分が納得できるレシピを完成させました。 |
2020年12月 | 個性豊かなチョコレートを提供できるよう,レシピの反証性を確認していくきました。 |
2021年3月 | 自分が研究を重ねたBean to bar chocolateを神戸三宮あたりで100枚限定の販売をしてみようと思います。 |
2020年7月21日 | 豊かな個性を表現するチョコレート,Bean to bar chocolateに衝撃を受ける。と同時に,自分でもっと表現できないか考え始めました。 |