耳鼻咽喉科でよく使われる漢方薬

漢方薬は”証”に基づいて処方が決定されます。”証”とは年齢、性別、体調など含めた疾患や体の全体像のことで、同じ疾患でも初期と進行してからでは証は異なります。実証、虚証という分類や、病気の進行状況で、太陽病→少陽病→・・・、と分類されます。舌診、脈診、腹診などでさらに細かく情報を得ることができます。

漢方薬だから「副作用はない」というのは誤った考え方です。しかし注意して使えばトラブルはありません。また「漢方だから西洋薬より弱い」というのも正しくはありません。適切に使用すれば切れ味よく効果を発揮することもあります。

日本は漢方薬が保険適応されている素晴らしい国です。西洋薬、漢方薬と限定することなく組み合わせて使用することが最も大切ではないかと思っています。

つじ耳鼻咽喉科クリニック(漢方専門医
川崎市宮前区土橋3-3-1ドゥーエアコルデ203
044(862)8741

色々な生薬

桔梗
蒼朮


石膏
黄連
黄連

代表的な処方

これら以外にも様々な処方の可能性がありますが、よく使われる代表的な処方を列記してみました。漢方薬は病名で処方が決まるとは限らないので、あえて病名ではなく症状で分けてみました。

鼻水が出る

  • 小青竜湯
  • 葛根湯加川きゅう辛夷
  • 葛根湯加川きゅう辛夷

鼻がつまる

  • 辛夷清肺湯
  • 葛根湯加川きゅう辛夷
  • 葛根湯加川きゅう辛夷

のどが痛い

  • 桔梗湯
  • 小柴胡湯加桔梗石膏
  • 荊芥連翹湯
  • 小柴胡湯加桔梗石膏

せきが出る

  • 麦門冬湯
  • 麻杏甘石湯
  • 柴朴湯
  • 麻杏甘石湯

かぜ

  • 麻黄附子細辛湯
  • 葛根湯
  • 柴胡桂枝湯
  • 香蘇散
  • 葛根湯

のどのつまった感じ

  • 半夏厚朴湯
  • 半夏厚朴湯

めまいがする

  • 半夏白朮天麻湯
  • 苓桂朮甘湯
  • 真武湯
  • 五苓散
  • 苓桂朮甘湯

耳がつまる

  • 五苓散
  • 柴苓湯
  • 加味帰脾湯

  • 柴苓湯

耳鳴がする

  • 牛車腎気丸
  • 釣藤散
  • 釣藤散

においがわからない

  • 当帰芍薬散


口内炎(口が痛い)

  • 黄連解毒湯
  • 半夏瀉心湯
  • 半夏瀉心湯

口がかわく

  • 白虎加人参湯

長引く乳幼児の中耳炎

  • 十全大補湯

体質改善(主に小児)

  • 小建中湯

夜ねむれない

  • 酸棗仁湯
  • 黄連解毒湯
  • 加味帰脾湯
  • 黄連解毒湯

頭痛

  • 五苓散
  • 呉茱萸湯
  • 呉茱萸湯

打撲傷

  • 桂枝茯苓丸

その他で漢方で対応できる症状

  • ・月経困難症
    ・不眠症(入眠困難)
    ・朝起きられない(多くは子供さん)
    ・便秘
    ・頻尿
    ・腰痛
    ・アトピー性皮膚炎
    ・更年期障害
    ・ストレス関連症状(動悸など)
    など

最後に

当院では漢方専門医(東洋医学会)が、一人一人の証に見合った処方を致します。また耳鼻咽喉科領域以外のご相談にも応じます。お気軽にご相談下さい。