街宿 MILLE

受け継がれる「千」の思い。

街宿MILLE

街宿MILLE(ミレ)は、街の小さなエイドステーション。訪れた人にちょっと元気になる眠りとちょっと勇気が生まれる会話を楽しめる場所です。ただ寝るだけの宿ではなくて、日常にほんの少しの彩りが加えられていく小さな贈り物のような存在でありたいと願っています。

気持ちよく飲んだ後の寒空の下、タクシーや代行車両を待つ時間で現実に戻るよりも、心地よい眠りと心地よい寝覚めで次の朝を迎えたい。金曜日の夜、翌日から始まる日本アルプス登山の為に駆け込むように乗った高速バス。少しでも山を巡る旅の始まりをよい状態で迎えたい。

そんな地域を楽しむ人が街を巡り、旅の接点として休息できる場として街宿MILLEは生まれました。

始まりは突然に

「見てほしい物件があるのだけど」

代表の齋藤は、もともとは地域おこし協力隊の制度を活用して伊那市長と直接契約を交わした地域のタウンプロデューサーでした。

その活動の中で「店舗デザイン変更」×「地域材とデザイン」×「商店の再定義」や「空き家活用」×「地域材活用」×「リノベーション」を組み合わせた女性専用のシェアハウス等を企画実行。その運営も行っており、次となる人と事業物件のマッチングを考えながら、街を歩いていた時です。

不動産組合の工藤さんらに連れていかれたのが「ちむら寿司」でした。この地域で約50年の時を夫婦で二人三脚。お寿司屋として地域コミュニティを担ってきた千村さんしたが、奥様の膝の調子が思わしくなく、階段の昇降が負担になっている姿に「ここが潮時」と引退を決意されたということでした。
 
そんな50年の歴史ある想い出とこの場所をなんとか使っていく方法はないか。そんな相談を持ち掛けられたのです。

呑んだら泊まるまちの宿へ

このビルを内見して、まず鍵となるのは一階。そう直感しました。
すると、地域のガレット協議会、伊那餃子会で活躍する伊藤和さんが新しい挑戦の場を探していて、ちむらさんとも家族ぐるみのご縁があった。ぜひ使っていきたいという事で、まずはそこに「人」がスッと入ってきたのです。
 
となると、あとは二階、三階をいかに活用していくかでした。
二階の宴会場は、現在では大人数のニーズが下がり、使われなくなって久しい空間です。かといって、バックパッカーを受け入れるゲストハウスは既にあるし、ビジネスニーズのホテルにしていく事もコスト的に難しい。

そこで「まちやど」というスタイルにたどり着きました。

この地域は歴史的にも南信州最大の飲み屋街が現存しています。しかし、公共交通機関はバスが夜7時で終了。夜11時まである電車からの徒歩圏内に住んでいる人は限られており、その為にタクシーや代行サービスを使わざるをえない状況です。そうなると、そこに五千円、一万円を消費してしまうケースもままあります。であれば、三千円で泊まって、朝シャワーを浴びて街から出勤する。そんなライフスタイルは提案できるのではないかと考えたわけです。

タクシーや代行も五千円のお客様を遠方に送り届けて帰路を空車で戻るなら、三千円の距離のお客様を二往復した方が利益も高い。

よし。二階を「まちやど」にしよう。

こうして、ちむら寿司は、飲食と街宿の複合型施設として出発することとなったのです。

日々の進化

スタートアップ

骨組みの状態から、みんなで肉付けをしていく。楽しく飲んで、会話をして、出来る事を積み上げていく。

鳥の部屋

木工職人を目指す、アート女子が泊まり込みで部屋の壁に絵を描いてくれまして。宿泊中は街歩きもしっかり楽しんでくれました。

飯田線隣接のやど

夏はベランダ空間も面白い。この日は壁にプロジェクターを投射して、呑んで、食べて、語って。時に通りゆく鉄道の音も楽しんで。