創刊 | 昭和63年6月 |
代表 | 塩川京子 |
副代表 | 松本英夫 |
同人会長 | 吉田晃延 |
会誌発行 | 毎月10日 |
誌代 | 半年7,200円、1年14,400円(1,200円/月) |
住所 | 〒359-1144 埼玉県所沢市西所沢2-10-18 阿吽俳句会 |
電話番号 | 04-2922-7202 |
郵便振替 | 00180-1-351567 阿吽俳句会 |
HP | https://peraichi.com/landing_pages/view/aunhaikukai |
電子メール | aunhaiku@gmail.com |
創刊 | 昭和63年6月 |
昭和63年 | 肥田埜勝美が埼玉県所沢市で創刊、師系石田波郷。 |
平成18年 | 主宰:肥田埜勝美、副主宰:肥田埜恵子逝去により、 代表:松本津木雄、副代表:塩川京子が就任。 |
平成28年 | 代表:塩川京子、副代表:松本英夫が就任。 |
平成30年 | 創刊30周年を迎える。記念大会、記念句集の刊行など、各種行事を実施。 |
令和5年 |
創刊35周年を迎える。合同記念句集を刊行。 |
平成18年 | 主宰:肥田埜勝美、副主宰:肥田埜恵子逝去により、 代表:松本津木雄、副代表:塩川京子が就任。 |
青き音ひと跳ねしたる竜の玉 |
塩川京子 |
饒舌にして猫舌や根深汁 | 松本英夫 |
卒寿居り傘寿喜寿居り年忘 | 大橋洋子 |
尻つきて独り笑ひの大根引 | 岡野美代子 |
はばむものなき全容の雪の富士 | 貴堂千恵 |
かくれんぼかくれ損なふ冬帽子 | 小林友子 |
彩りの綴れ織なる落葉径 | 藤田明子 |
潜りても浮きても一羽かいつぶり | 渡部紀子 |
冬空の青透けるまで窓みがく | 川野当子 |
腹の虫やがておさまる日向ぼこ | 宮山雅行 |
うす蒼き綿虫浮くや生家跡 | 相田康子 |
里山へ続く小径や冬すみれ | 和田かよ子 |
短日や気ばかり焦る針の穴 | 新妻貞二 |
着地せる音の武骨や榠櫨の実 | 林こずえ |
ままならぬ身の歯痒さよ枯葎 | 西原志紅 |
此処よりは花壇域なり竜の玉 | 新井むつ子 |
浮寝鳥やをら波間に仁王立ち | 中川順子 |
享保より端座崩さぬ雛かな |
松本英夫 |
生涯を句に遊びゐてあたたかし |
塩川京子 |
まなうらに端坐の龍太涼気過ぐ |
松本英夫 |
他全91名が入集 |
|
まなうらに端坐の龍太涼気過ぐ |
松本英夫 |
子の肩のてんたう虫をまだ告げず |
|
冬空や日本の裏といふ故郷 |
|
新走り飲み干す肘の高さかな |
|
子放てばたちまち駆けて飛花落花 |
|
遺伝とふ恐ろしきもの夏帽子 |
|
常連とならぬ気安さ帰り花 |
|
いちまいの青となりたる初御空 |
|
蝶を追ふ蝶ひるがへり午も過ぎ |
|
波郷忌や遺影の髪の豊かなる |
|
基地の中まで寒林のひと続き |
|
虫籠に虫なし子なし寝ねにけり |
鍬跡の残る筍提げて友 |
|
大空を包み広ごる槻青葉 |
|
会ふ人はみなよき人よ風薫る |
|
麦秋や鎌研ぐ父の背丸し |
|
慰霊碑に青葉若葉の囁ける |
|
老成てふこともあるらむ竹落葉 |
|
遠方に人動きそめ春来る |
夏霧の森たもとほる鳥の声 |
|
雲抜けて岩に小憩風薫る |
|
乗越に仰ぐ神域虹かかる |
|
明日辿る黒き稜線星涼し |
|
つれづれに木道歩む夏の月 |
|
遠方に人動きそめ春来る |
子等の声増ゆる公園春近し |
|
遠方に人動きそめ春来る |
|
春の川まばゆきものの流れゆく |
|
この辺りつぎつぎ蝶の舞ひ上がり |
|
すみれ草群がり咲きぬ窯場跡 |
|
木洩れ日のこまかく揺るる小米花 |
|
目を凝らしゐる間に過ぎし春驟雨 |
|
巣の上にちよんと乗りゐる燕の子 |
|
遠方に人動きそめ春来る |
天平の世ははるかなり春の星 |
|
春の雹マリンバの音とびはねて |
|
ややありて知りしそのこと鳥ぐもり |
|
行く末の読めぬゆらぎや蜃気楼 |
|
陽炎におほきく傾ぐふたりかな |
|
春の雹マリンバの音とびはねて |
自薦十句 |
|
出郷の日の遥かなり麦青む |
|
月冴ゆる早稲田通りを下駄ならし |
|
夏草の繁るままなる津波跡 |
|
車窓まで迫る新緑郷の山 |
|
志未だ萎えざる鉄線花 |
|
竹林を袈裟切りにして冬日差 |
|
軸しかと動かざるごと独楽回る |
|
暁鐘の余韻たゆたふ霧の海 |
|
読初は父の遺せる農日誌 |
|
喜寿祝ふ母の声して秋灯 |
|
出郷の日の遥かなり麦青む |
知らぬ間に母の仕種のままくさめ | |
歳晩や読まずに溜まる学術書 | |
亡きひととばかり語らひ年の酒 | |
色のなきこそ美しき夢始め | |
我先に反論の挙手初会議 | |
歳晩や読まずに溜まる学術書 |
自薦十五句 |
|
虫籠に虫なし子なし寝ねにけり | |
連翹やメリーゴーランド一人占め | |
もの食うて背筋のゆるぶ竹煮草 | |
椅子の背の大き日溜り惜命忌 | |
歴代の校長写真煤払 | |
しらしらと降りみ降らずみ実朝忌 | |
つちふるや天山の西馬駈くる | |
たたまれてなほ騒ぎゐるヨットの帆 | |
読まず書かず夜の机に稲光 | |
遠吠えに遠吠え応ふ寒昴 | |
立子忌の三色あられひとつまみ | |
ふたたびは槍とはならぬ竹を伐る | |
竹馬の高さに隠岐の海荒るる | |
大いなる野火のはじめの火種吹く | |
まなうらに端坐の龍太涼気過ぐ | |
虫籠に虫なし子なし寝ねにけり |