300年以上に渡る謎解きに挑戦。そしてついに解明に成功(皆さんがそうおっしゃいますが)。
古代日本史に明かりが灯されました。
これまでのように、木を見過ぎて、森が見えない分析ではなく、
森を見ながら、さらに木も細かくよく見ることができる分析です。
子どもたちにも、話してあげられる「魏志倭人伝の路」です。
大陸人(西洋人・中国人)は、歴史の事実を書き残すとよく言われますが、魏志倭人伝を読み解き終わってみると、
正にそうである印象を受けました。あれだけの文字数で、当時の少ない情報をもとに、よく書けた報告書だと思います。
国際首脳会議が開催されると、訪れる首脳たちの安全警備がよく聞かれます。
かつて魏使たちが倭国を訪れたときも同様に、安全な場所をたどって来たと推察できます。
あの「魏志倭人伝」に書かれた「邪馬台国」を発見!それだけではなく、魏使の宿泊地や倭人の水行十日の宿泊地までも突き止め、
当時彼らがしたであろう寝息さえ聞こえてきそうです。
100年後、200年後、もしかしたら日本語が消えるのではないかと心配する現在、そんなことが現実とならないことを願いつつ、
日本が日本であり続け、日本を愛し続ける一助と、この本がなれたら望外の喜びです。
魏使たちが初めて上陸した地にある「田島神社」をお参りするとか、東洋の「パリ」と発音された地(筑紫野市針摺)を訪れてみるとか、
「邪馬台国」だと比定した八女市を八女古墳群の丘陵地から眺めて観るのも、楽しい時を過ごすことになると思います。