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悲しみの感情はとても深く、
喪失感、孤独、後悔、嫉妬、不安、自己嫌悪、怒り、自責など様々な感情が溢れてきます。
でも、それでいいのだと思えるようになるまで、何年もかかりました。
無理に乗り越える必要も、忘れる必要もない。
自分の感情と向き合い、泣き、悲しみ、その子を想い、
「悲しい出来事」ではなく「人生のたいせつな出来事」として受け止め、
お空へ還った愛する我が子のことを、親としてずっと忘れないでいてあげること、
共に生きていくことが大切だと気づきました。
ANGEL's HEARTは、流産・死産・人工死産・新生児死等、さまざまな理由で赤ちゃんを亡くされたご家族が集まり、
それぞれの想いや胸の内を自由に安心して話せるココロのよりどころのような場作りを目指しています。
流産や死産を繰り返すことは、女性の肉体的、精神的、
そして経済的にもかなりのストレスがかかります。
病院側の不育症に対する知識不足や、世間への認知度の低さから、
一番大事な「心のケア」の部分が置き去りになり、
なかなか進んでいないのが現状です。
私の経験から、「心身両方を整える」ことが大切で、それにはパートナーやご家族、ご友人はもちろん、医師の支えもとても重要となります。
地域で利用できる相談機関や助産院、自助サポートグループ等もありますので、ご自身にあったサポートを受けてみて下さい。
当時私は、早く忘れなきゃ、いつまでも引きずっていたら周りに心配させるだけだと思い、必死に元気を装い、何事もなかったかのように過ごしてきました。
けれど、ふとした瞬間に思い出し、一人になれば泣いていました。
流産した子はお墓や仏壇、何も手元に残るものがありません。
私は4人のお空の我が子に想いを馳せるモノも場所もなく、気持ちのやり場がなかったことから、自分でビーズの小さな天使を作り、手を合わせ話しかけていました。
いつも近くで見守ってくれている気がして、いつしか気持ちがとても楽になりました。
そして忘れなくていい、いつも想っていてあげることが大事だと気づかされたのです。
同じようにやり場のない想いをしている方に、「お空に還った子への想いを馳せる場所、そして前向きになるきっかけになれば」、そんな想いからAngelサンキャッチャーは生まれました。
モノを作る作業はヒーリング効果もあり、グリーフワークのひとつになります。
「想いながら作る」ことで自分の感情と向き合うことができます。
赤ちゃんだけでなく、大切なご家族やご友人など身近な人を亡くされた方からの依頼も多く、
また、そういった悲しみの中にいるご家族やご友人を支えたい、
励ましたいという方が贈り物としてお作り頂くこともありました。
ANGEL's HEARTはこのAngelサンキャッチャーと共に歩んで参りましたが、現在材料入手困難となったため、休止させて頂いています。
赤ちゃんを亡くしたご家族が安心して集まれる場所。
そして、そうした人を支えたいサポーターも共に想いを分かち合いながら、
心や体のケアが出来る居場所づくりを目指しています。
当事者だけではその悲しみはとても抱えきれません。
賛同・協力して頂けるサポーターの方の支えも必要です。
また、サポーターの方の「ケアラーズケア」も大切になってきますので、サポーター同士の交流会や勉強会も行っています。
看護師・助産師のスタッフもいます。
<参加対象>
・流産・死産・人工死産、新生児死等で赤ちゃんを亡くしたご家族
・経験されてから年月が経った方もご参加いただけます
・当事者を支えたい思いを持つ方(助産師、看護師、保健師等)
・活動に賛同、興味がある方
・茅ヶ崎市以外にお住まいの方もご参加いただけます
<メンバー随時募集(当事者のみ)>
1度の参加ではなく、定期的に参加することに意味があります。
赤ちゃんを亡くした時期だけでなく、その後の人生を支え合える仲間に出会い、
同じ経験をした方の力になっていく、そんな循環が生まれる会を目指しています。
ココロとカラダのケアをしながら、グリーフ(悲嘆)と向き合ってください。
その中で、それぞれが自分に出来ることは何か考え、ご希望の方には出来ることから会のお手伝いをして頂いたり、
一緒に会の内容を考えたり、活動に参加することも可能です(希望制)。
参加者同士で作り上げていくピアサポートグループです。
まずは、会にご参加ください。
経験を語るだけでも、他の参加者の支えになります。話したくなければ話さなくても大丈夫。
同じ空間に同じような経験をした人がいるという安心感だけ感じてください。
<サポーターについて>
*ボランティアで活動に参加して頂ける方を募集しています。
一緒に赤ちゃんを亡くした方へのケアについて考えましょう。
・産後のカラダのケアや相談ができる医療従事者(助産師さん、看護師さん、産婦人科医、心理士など)
・グリーフケアに興味がある、活動されている方
・保健師さんや子育て支援者
・ヨガ、アロマ、整体などのリラクゼーション従事者
・グリーフワークの一環としてのワークショップなどモノづくりが得意な方
・活動に賛同し、一緒に支援について考えて下さる方
*当事者の方でサポーター側をご希望の方は、ご経験から最低でも1年以上経過されていることが望ましいです。
それまでは、参加者としてご自身のケアをしっかりと行ってください。
★妊娠中・お子さま連れでの参加をご希望の方へ★
おはなし会は妊娠中やお子さま連れをご遠慮して頂いていますが、赤ちゃんを亡くした後の次の妊娠期間中はとても不安になったり、
次の子を出産された後や上にお子さまがいて流産・死産を経験された方などもいらっしゃることから、
妊娠中・お子さま連れで参加できる会もございます。
湘南助産師会ぺリネイタルロスケア部の助産師 齋藤かおり氏の「助産師のおうち」にて2か月に1回開催。
代表の菅もお手伝いで参加しています。
お申し込みは、助産師のおうちホームページより直接お問い合わせ下さい。
※お子さまを亡くされた方への産後デイケアもされていますので、流産・死産直後の方はこちらもご利用下さい。
アメリカNY州メリーマウント大学コミュニケーション学部卒。
日本航空NY州JFK国際空港勤務後、ブロードウェイにて舞台制作に携わり、
帰国後も舞台プロデューサーとしてキャリアを積む。
結婚後、原因不明の不育症により、2011年12月8週で双子を、2012年6月9週、2013年7月11週と3度の流産を繰り返し、その後不育症の治療を経て2014年9月に長女を出産。
当時、相談できる人も場所もなく苦しい思いをしてきた経験から、同じように流産・死産などで赤ちゃんを亡くした方が安心して気持ちを話せる場が必要だと考え、自助サポートグループ「ANGEL's HEART」の活動を2018年にスタート。 グリーフケア等心理的アプローチを学び、当事者の心のサポートを目的に、おはなし会やおくるみ作りの会を開催。個別傾聴も行っている。
また、同じ想いの当事者の母親たちと「Baby Loss Family Support 'Angie'」を2019年5月に設立。
諸外国で行われている赤ちゃんを亡くした方への心のケアと支援の必要性を啓発する
「Baby Loss Awareness Week~亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間~」とその国際シンボルであるピンク&ブルーリボンを日本でも広めようと「ピンク&ブルーリボン運動」として周知活動に従事。
当事者が孤立せず、ひとりで悲しみを抱えることのない寄り添える社会を目指し、国や自治体、地域の方々に理解してもらえるよう働きかけている。
自身の流産の経験、そしてアメリカ滞在時に経験したニューヨーク同時多発テロ、親友の死など生と死について深く考え、いのちの奇跡についても伝えている。