娘が学校に行かないことは、当時の私にとって恐怖でした。
無理やり玄関から追い出し鍵を閉めて絶対に開けない。
毎朝の攻防戦はすさまじく娘も私もボロボロの精神状態でした。

学校に行くことと学校に行かないことは、同じ重さの選択肢で、そこに優劣はありません。

娘は、勉強は一切の強制なしに自分のペースで、自分のためにしています。地域活動にも積極的で、進路について真剣に考えています。自分の心と身体と向き合いながら、人生を自分の足でしっかりと歩んでいます。

彼女の才能は『思慮深さ』『素直さ』『意志の強さ』『交渉力』『決断の早さ』『自分の確立』。
不登校生活が彼女の良さを引き出し育てたと感じています。私は、不登校生活を送っている娘を、彼女の選択を、心から誇りに思っています。

不登校を何ものにも代えがたい貴重な経験にするのか、消してしまいたい暗い過去にするのかは自分次第です。私たちは今、その分岐点にいるのかもしれません。

２月５日が、しみついた常識を問い直し、本当に大切なことは何かを見つけるきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。