私は米国に９年間駐在して金融ビジネスに携わってきましたが、日米の興味深い文化的差異の一つとして、写真撮影の際の表情の違いが挙げられるといつも思ってきました。日本ではビジネス用のプロフィール写真と言えば「原則として真面目で厳しささえも感じさせる表情」で写ることが常識とされているように思います。新聞等で新社長の経歴が写真とともに掲載されているものを見ると、ほぼ９５％がニコリともしていない顔写真になっていることに気付かれるでしょう。ビジネス＝真面目という既成概念からどうしても抜けきれないからです。しかしながら、本来は会社の顔である社長のプロフィール写真は皆さんから親しみを覚えられ、一人でも多くの自社ファンを作る為にも重要な役割を担っているのです。選挙ポスターにしかめっ面の写真を使う候補者は殆どいないでしょう。有権者に好感を持ってもらうために選ぶ写真は自ずと笑顔や情熱を感じさせるものになっているはずです。ビジネスパーソンにも同じことが言えるのです。

 一方で、欧米のエグゼクティブの写真は大半が微笑みを浮かべています。中には口を開けて笑っている顔さえあります。笑顔が当たり前なのです。プロフィール写真が果たす役割について適正な理解をすればするほど、人を惹きつける微笑み溢れる写真じゃなければいけないとわかっているからかもしれません。近年はメディアの形態も多種多様に亘り、SNSなどで自分の表情を公の場にエクスポーズする機会が大幅に増えました。顔写真がないと、コンテンツの内容にも信頼を措いてもらえなくなっているほどです。私たちは従来とは比較にならないほどプロフィール写真の重要性が高まっている時代を生きているのです。

 ちょっと大袈裟に聞こえるかも知れませんが、実はとても大切なことです。私はSNSを通じて加藤愛茜さんが何度も企画されている「プロフィール写真撮影会」のことを知ってから、いつかは自分もと希望していました。時代に即した企画でありますし、何より今度こそ従来の自分とは異なる「微笑むプロフィール」を撮って頂きたかったからです。

ちょうど私が長く勤めたメガバンクの役員を退任して自分の会社を立ち上げるタイミングを迎えたことから、この機会にお願いするのがベストと考えました。撮影を申し込んでからワクワクドキドキする日々でしたが、撮影の一週間ほど前には加藤さん自ら自然な表情を作る方法をカウンセリングして頂き、文字通り目から鱗が落ちる思いでした。撮影当日は自分では決して選ばなかったであろうヘアスタイルをセットして頂き、そして撮影ではカメラを全く意識しないほど自然な振る舞いに導いてくださった名フォトグラファーがいらっしゃいました。異なるエクスパティーズを持った３名のプロが奏でる絶妙な音楽に心浮かれいる間に素晴らしい撮影会は終わり、もっと撮られたいという気持ちにさえなれます。

 出来上がった写真は「これが自分か！」と思えるほど今までにない姿になっていました。これなら私と話してみたい、会ってみたいと思ってくださる新会社のお客様がいらっしゃるかもしれないと密かに自信のようなものを頂いた気がしました。かのSteve JobsがiPhoneを初めて世に送り出した時に、「皆さんが欲しいと思っていたモノを教えてあげます」と言ったのと同じように、「あなたがなりたいと思っている自分の姿を写真に記録してあげます」と耳にしたように感じました。それほどのパワーがあるプロフィール写真になっていたのです。自分が求めていたプロフィール写真を教えてもらえる撮影会なんて聞いたことがありますか？

 そんなミラクル・エクスペリエンスを皆さんも味わってみたければ、ぜひこの撮影会に申し込まれることを心からオススメします。