阿加井秀樹が紹介する「自彊術」

阿加井秀樹

 自彊術(じきょうじゅつ)

みなさんは、自彊術(じきょうじゅつ)というものをご存知でしょうか?

自彊術は大正5年に創案された日本最初の健康体操と治療術です。ラジオ体操よりも古く、現在の按摩、指圧、整体、カイロプラクティック、マッサージ等がミックスされており、様々な疾病の予防と改善に効果があるとされております。

私が自彊術を知ったきっかけは、数年前に雑誌で掲載されており自らの健康を維持する為の、手段として毎週通っております。

自彊術の概要

では自彊術について詳しくご説明致します。
実業家の十文字大元(1867年 - 1924年)を治療して快癒させたことがきっかけで、十文字が後援し世に広められました。十文字は、「周易」の「天行健、君子以自彊不息」から、自彊術と命名しました。
戦争によって一時期普及が途絶えておりましたが、戦後になって久家恒衛・近藤芳朗医学博士・吉田誠三医学博士等によって再び世に広められました。現在「自彊術普及会」「近畿自彊術友の会」「健康と長寿の会」などの団体が普及に努め、全国に4,600もの教室があり賛助会員は56,000人にまで普及しております。
自彊術は31の動作で構成されており、硬くなった関節をほぐし、歪んだ骨格を矯正し、血液の循環を活発にするとされます。
たくみに「はずみ」や「反動」を利用して体を動かすので、動作は大きいものの肉体的には疲労がほとんど伴わない体操でもあります。

女優の淡島千景など多くの有名人も、この運動を体験したことがあります。

阿加井秀樹
阿加井秀樹

自彊術のメカニズム

日本では治病を目的とした医療体術は自彊術のみであり、これを運動療法といいます。
①自彊術は下図のように、31の動作があり、各人の身体状況に応じ、その身体可動の極限まで動かす全身運動です。

②これに要する時間は熟練すれば1回15分です。

③動作は、はずみをつけて、その反動を利用しているので、一見激しいように見えるが実際はそれ程エネルギーを消費しません。従って病弱者にもできます。(1回15分間:37.2Kcal。1分間:2.4Kcal。)

④機械器具を用いず、たたみ一畳の空間があればどこでもできます。

⑤独特の呼吸法と号令を用います。

自彊術の効果とは?

31もの動作で構成される自彊術は、難病を治すために考案された健康体操ということから
様々な症状に効果的に効くようになっております。
では、ここで具体的にどのような症状に効くのかご紹介致します。

①全身的な症状
高血圧、動脈硬化症、糖尿病、慢性関節リューマチ、自律神経失調症、更年期障害症、アレルギー体質など多岐に渡ります。

②頭や顔の症状
頭痛、不眠、ノイローゼ、白内障、慢性鼻炎、中耳炎、口内炎、歯槽膿漏

③首、肩、手の症状
むち打ち後遺症、肩こり、手のしびれ、四十肩、五十腕、腱鞘炎、筋肉痛

④背中や胸の症状
変形性脊椎症、喘息、心臓同期、肺気腫

⑤腹の症状
慢性胃腸炎、胃潰瘍、便秘、痔、慢性肝炎、慢性腎炎

⑥腰、足の症状
腰痛、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、足のしびれ

その他
美容体操、運動不足、疲労回復など

自彊術の本態

自彊術は療法の天才といわれた中井氏の治療術から工夫されたものであるから単なる健康体操ではなく、“万病克服の治療体術”であると伝えられている。

その淵源は、中国3000年昔の「按蹻導引術(アンキョウドウインジュツ)」の流れを汲むものである。

「按蹻」とは現在の按摩・マッサージ、指圧、カイロプラクティック、整体術などを綜合した手技療法と考えてよく、「導引」とは、呼吸法を兼ねた健康体操と思えばよい。現在中国では「気功」と総称している。

自彊術普及協会HPより引用:http://www.jikyou.com/about/benefit.html#benefit_title_paper

まとめ

前にも記載させて頂きましたが、自彊術は単なる健康体操ではなく自彊術体操の前には顔こすり、足もみから始まり、自分でする腹もみや自彊術体操の元となった療法など様々な内容が盛り込まれており、自分でする究極の健康法だと思います。
自彊術との出会いはとても些細な事がきっかけではありましたが、今では生活の一部として取り組んでおり、
一時は衰退を辿っていましたが、本当に効果があるからこそ復活し、5万人以上の実施人口に至っています。
健康であり続けるということは難しいことです。
しかし、健康とは何にも変えられない唯一の財産であると考えております。
私は自彊術と出会い健康であることの大切さを知ることができました。