■幻のみそ「太子みそ」の知られざる歴史
昔から米作りが盛んなことから、各家庭での味噌づくりが盛んに行われていた太子町で、町内産の米、播州平野の大豆、赤穂産の塩のみを使用した「太子みそ」が誕生。当時から美味しいと評判が高く、味噌づくりを専門に行う「味噌会館」が整備されるまでになりました。
ところが、40年以上前に作り手が減り、太子みそは「幻のみそ」となりました。
そんな中、太子町が市町合併をせずに単独で存続していくことが決まります。平成16年、町は、特産品開発として、「太子みそ」復活の住民の声を受け、メンバー募集行いました。
メンバーを募り、「太子町加工グループ」を結成。「幻のみそ」が復活となりました。
■「太子みそ」の特徴
「太子みそ」の原材料は、町内産の米、地元契約農家で栽培される大豆、赤穂の塩のみ。
10ヶ月間熟成させ、糀の甘みと大豆の香りが強いのが特徴。糀の割合が多く、糀のつぶつぶも残り、白みそに近い甘みがあります。
パッケージには、地元聖徳太子ゆかりの斑鳩寺の三重塔と六角堂をデザインに使い、文字デザインは昭和53年当時に使用していた「太子みそ」の字体を継承しています。
また、麹菌などを生きたままお届けするため、加熱処理せず、菌が呼吸できるよう上部に空気穴を設けています。
町内各小学校でのみそ作り体験学習、町外在住者向けの味噌作り教室、町内外の各種イベントでの出店を通じ、町特産として、地産地消、食育、地域を支える活動に積極的に取り組んでいます。
「気持ちはハタチ」の社員の皆さんが作る太子みそは、味噌汁は太子みそでないと、という熱烈な県内外のファンに支えられています。
「太子みそ」の他、太子みそふりかけ、にんにく味噌、こうじとうがらし、田楽みそ、こうじ漬けの素などの味噌関連商品、町特産品である「いちじく」を使用したいちじくジャムなど、商品開発も積極的に行っています。
目下の悩みは、太子みその需要から年々減っていく休日。お互いを思いやり、スケジュール調整を行うなど、たくさんの方に食べてもらいたい一心で今日も作業に励んでいます。
太子みその販売場所・関連商品の情報は、太子町HPをご覧ください。http://www.town.hyogo-taishi.lg.jp/matijyouhou/kannkou/intokusannhin/1424217623202.html
【受賞歴】
2015年 西播磨フードセレクション2015金賞
2015年 ひょうごの農と暮らし研究発表大会知事賞 他受賞歴あり
【メディア掲載歴】
2017年 神戸新聞
2017年 谷五郎の笑って暮らそう!(ラジオ関西) 他メディア掲載歴あり
太子みその販売場所・関連商品の情報は、太子町HPをご覧ください。
http://www.town.hyogo-taishi.lg.jp/matijyouhou/kannkou/intokusannhin/1424217623202.html