安全性
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ラウンドアップ

農家が作った野菜や作物。気になるのは農薬安全性についてではないでしょうか。近頃では、ラウンドアップ(除草剤)の安全性が話題となっていたので調べてみました。

除草剤として知られるラウンドアップ
家庭でも簡単に使用でき、庭の手入れや空き地の雑草、農業用地など幅広くに使用されてきた「ラウンドアップ」。
ラウンドアップ除草剤の有効成分“グリホサート”はもっとも簡単なアミノ酸である“グリシン”と“リン酸”の誘導体でとても効果的です。
しかしラウンドアップが「発がん性がある」としてSNSやニュースなどで取り上げられています。

1974年に発売以降1996年までの20年以上、安全性についての問題提起がなされることはなかったのです。
対立しているのは

世界の科学者・専門家の一致した結論(発がん性はない)※リスク評価あり

VS

"極一部の専門家+多数の素人見解(発がん性はある)※リスク評価なし"

というわけです。
そもそも安全なわけですからこれまでニュースにならなかったのに対し、危険だと騒ぎ立てているからニュース(話題)になっているというわけです。

GM論争に巻き込まれたラウンドアップ

遺伝子組み換え作物(GM)商業栽培の開始が発端で、反GM運動に巻き込まれた

ラウンドアップの安全性について問題提起がされた発端は、1996年の遺伝子組み換え作物(GM)商業栽培の開始だった。GMの約8割がラウンドアップ耐性を持っています。
すなわちラウンドアップを散布しても、雑草のみ枯れGMは枯れない現代の技術です。

GM反対派が多数いたこともあり、それまで安全性について問われることがなかったラウンドアップも、GMと同様に反GM運動の標的になったのです。

そもそもGM危険論は科学的でなく、心情と信条によるもの

GMを危険だと考える人の根拠は何なのでしょうか。
その理由は様々でしょうが、「非倫理的・気持ち悪い」という心情的なものや、米国は国家戦略として農産物の世界市場を支配しようとしている、枯葉剤を作ったモンサントは危険なものを売っている、安い作物は安全性を軽視しているなど信条的なものがほとんどなのです。
いずれも、GMが危険であるという科学的な根拠は全くもってありません。

農薬の安全性はどのように確かめられているか

残留農薬研究所は、農薬が登録される前に農薬候補化合物のありとあらゆる有害作用(毒性)を見つけ出し、曝露評価と合わせてリスク評価を実施するためのデータを採取します。
これらのデータは、試験委託者を通じて食品安全委員会に提供されるのです。
また、国からの委託試験等の結果は、必要に応じて論文として世間に公表します。

環境中に存在する様々な化合物はリスクで評価
農薬に限った話ではなく、環境中に存在している様々な化合物の安全性というのはリスクの大小で評価します。
リスク=毒性の強さ×曝露量から得られるもの。人に対するリスクは摂取量に比例して大きくなるので毒性が強くても摂取しなければリスクは0ということになります。
逆に言えば毒性が弱くとも毎日摂取することによってリスクは高まるんですね。

基本的に毒性試験ではその性質や強さ、作用機序を評価します。評価は「Hazard Identification」と「Hazard Characterization」のツーステップで実施されます。

簡単に言えば、Identifyするというのは、Hazard(危険の要因)かどうかを見極めるもの。例えば、マウスで実験したとして一定の量を超すと死亡してしまうことが分かれば、大量に曝露すれば毒になるとIdentify(識別)できたと考えます。

そして次に、妊婦さんが摂取すると胎児に何らかの形態的異常が出ますといった性質を詳細に調べるとともに、その影響がどれほどの摂取量で起こるかを調べます。
逆にどの程度以下であれば何も起こらないか、ということを正確に評価していくのが「Hazard Characterization」というステップです。
農薬の曝露評価
曝露評価とは、すでに環境中に蔓延しているものもありますし、例えば河川水中の濃度を測定し飲料水の中にどれほど量があるのか推定でき、人の飲水量から計算することができるのです。

ですが、農薬などの場合、環境に放出する化合物ですので、現実には環境中には存在しないのです。この場合、実際に試験場にて散布した後に作物を収穫し残留する農薬の量を測ることで評価しています。
このようにして残留する量がわかれば”人は一日最大でどれくらいその作物を食べるので推定摂取量はどれほど”ということを計算することができるのです。

農薬のリスク評価とリスク管理は毒性の強さや性質を総合的に評価したうえで1日あたり、どの程度だったら摂取しても何も起こらないという量を決め、作物への残留量の総和が許容量を上らないようコントロールすることで達成するというものです。
農薬の曝露評価
曝露評価とは、すでに環境中に蔓延しているものもありますし、例えば河川水中の濃度を測定し飲料水の中にどれほど量があるのか推定でき、人の飲水量から計算することができるのです。

ですが、農薬などの場合、環境に放出する化合物ですので、現実には環境中には存在しないのです。この場合、実際に試験場にて散布した後に作物を収穫し残留する農薬の量を測ることで評価しています。
このようにして残留する量がわかれば”人は一日最大でどれくらいその作物を食べるので推定摂取量はどれほど”ということを計算することができるのです。

農薬のリスク評価とリスク管理は毒性の強さや性質を総合的に評価したうえで1日あたり、どの程度だったら摂取しても何も起こらないという量を決め、作物への残留量の総和が許容量を上らないようコントロールすることで達成するというものです。

■リスク分析学では、ラウンドアップには「発がん性はない」と判断


リスク分析学と疫学調査
IARCが「おそらく発がん性あり」のグループ2 Aに分類した背景には、疫学調査に基づいた論文の存在があります。

この「疫学調査」はいくつかありますが、一部では、ラウンドアップは「おそらく発がん性あり」としている。
一方で、毒性学を中心とした「規制科学」「リスク分析学」では、ラウンドアップには「発がん性はない」としているのです。

ラウンドアップの発がん性に関するQ&A

  • Q
    ラウンドアップはなぜ安全と言えるのですか?
  • Q
    世界の規制機関がラウンドアップの安全を確認したにもかかわらず、毒性学的手法を使った学者の論文のなかに発がん性との関連ありとする論文があるのはなぜですか?
  • Q
    疫学調査では発がん性と関連があるという論文が出ているのはどうしてですか?
  • Q
    国際がん研究機関(IARC)が“おそらく発がん性がある”グループ2Aに分類しています。やはり安全とは言えないのではないですか?
  • Q
    米国のラウンドアップ裁判でも、カリフォルニア州の裁判所が発がん性を認めたのではないですか?
  • Q
    米国環境保護庁(EPA)はラウンドアップを安全と言っていますが、企業や政治の意向で真実を曲げているとは考えられませんか? 
  • などなど
  • Q
    世界の規制機関がラウンドアップの安全を確認したにもかかわらず、毒性学的手法を使った学者の論文のなかに発がん性との関連ありとする論文があるのはなぜですか?
AGRI FACTというサイトの「ラウンドアップの安全性について:よくあるご質問(FAQ)」というページで、ラウンドアップの発がん性についての突っ込んだ質問と回答がいろいろ掲載されていました。信憑性が高そうな内容で参考になるかと思いますので、気になる方はぜひ下のボタンリンクから見てみてください。