対等、率直に感じたことを伝えることが最も難しいのは家族です。その次に職場。自分はこういう人だという固定観念ができあがっていて、相手のありのままの姿を観ることが難しいのです。
感じていることを話すことも最初はなかなかできません。感じていることではなく、考えたことが多いのです。
率直な意見は、結局、自分自身への言葉でもあります。相手について気づくのは、自分自身が気にしていることであることの投影だからです。お互いに相手をよく映す鏡となるからこそ、率直に意見し、明らかに間違っているという事実がない限り、自分に見えていないことが見えているのかもしれないとその意見を受け止めて、試してみることができるのです。
このプロセスは英雄物語の主人公と仲間たちがたどる道のりでもあります。