個性的な中国美術の魅力と
買取に出す際の注意点

陶器や書画など歴史のある美術品が多数ある中国美術。日本の美術とは異なる魅力があり、高価な価格で取引されることも少なくありません。中国美術が人気の理由や買取に出す際の注意点についてお伝えします。

中国美術の魅力

・美術品のジャンルが広い
陶芸品をはじめ、書画や絵画、工芸品、さらには服飾や玩具などにいたるまでジャンルが幅広く、多く人が興味を持ちやすいと言えます。

・精巧で美しい作品が多い
工芸品や絵画などの鮮やかな美しさ、精巧な造形など技術の素晴らしさに惹かれる人が多いようです。

・作品の背景にあるエピソードが興味深い
「神仙思想」など中国美術は思想や文学に影響された作品が多く、どのようにその作品がつくられたか、何を表しているかなど、作品にまつわるエピソードが興味深い点は魅力の一つです。

・奥が深い
陶芸品一つをとっても、土器やストーンウエア、磁器、陶器などの種類があり、さらに時代や地域、色の付け方などによってさまざまな魅力がある中国美術。歴史に名を残す書家の作品や日本でも馴染み深い水墨画や山水画など、時代の流れを追って勉強するほど楽しくなり、奥の深さを感じられることも魅力でしょう。

中国美術の種類

・陶磁器
土器、ストーンウエア、陶器、磁器、さらに白磁や青磁などの種類があります。特に宋や明の時代の磁器は高い評価を得ていて、日本やヨーロッパにも影響を与えたと言われています。

・書
長い歴史の中で生まれた書家の作品は、中国独自の存在感を醸し出しています。「初唐の三大家」、明の「三宗二沈」など大家の作品は高い価値があるとされています。

・絵画
人物画、花鳥画から自然や風景を描いた山水画、水墨画はストーリーを感じさせる魅力があります。

・印材
粘土だけでなく、銅や銀、玉、竹や木などさまざまな素材を用いた作品があります。印の持つ意味などを知るとさらに興味がわいてくるでしょう。

・中国切手
中国の切手は時代や文化が描かれています。そのため、当時の中国を理解する貴重な資料でもあります。政治的な図柄も多く、その当時の政策などを知る手がかりともなる貴重な美術品なのです。

・翡翠
「東洋の宝石」と呼ばれる翡翠は実用品のほか装飾品としても用いられてきました。

高価な値がつく中国美術のポイント

・希少価値がある
生産されていた数が少ない、有名な作家がつくっている、といった希少性が高いものは価値が高いとされています。一点ものなどはより希少価値が高いでしょう。

例えば中国の切手は文化大改革でほとんどが消失したとされています。そのため中国富裕層が投機のため取集していることもあり、1950~80年代にかけて流通していた切手は価値が上昇していると言われています。中でも「赤猿(子ザル)」、「毛主席の最新指示切手」、「全国の山河は赤一色」などは高額で取引されているようです。

・古いもの
歴史の古いものほど高値で取引される可能性があります。中国では文化財の流出防止のため2007年に1911年以前の文化財の国外持ち出しが禁止されています。2007年前に持ち込まれた作品で、なおかつ戦前に持ち込まれた作品などは、高額査定になる可能性が高いです。

中国美術を買取に出す際の注意点

・付属品を忘れない
付属品があれば一緒に持っていきましょう。箱やしおり、鑑定書などの付属品は査定額に影響すると言われています。

・破損部分はそのままにしておく
ヒビ割れや破損があってもそのままにしておきましょう。専門業者に修理依頼をすると高額になることもあり、その分損をしてしまうことも。自分で修理をすると査定額が下がることもあるので、手を加えずに査定をしてもらいましょう。

また、汚れは落とした方がよいとされていますが、落とし方には注意が必要です。力を入れて磨いたり、拭いたりすると破損したり装飾が壊れてしまったりすることもあるので、細心の注意を払いながらキレイにしましょう。

・保管には注意が必要
カビや傷み、破損などは査定額に影響します。風通しのよい場所に保管するなど、それぞれの美術品に適した方法で保管することが大切です。掛け軸などはずっと飾っておくと直射日光などで劣化することもあります。劣化したりカビができたりする前に買取をしてもらった方がよいでしょう。

また、陶磁器はやわらかい布で拭くこと、木材は温度変化による乾燥に注意すると同時に専用の薬剤で磨くことなどといった点に注意しましょう。運送業者に依頼して運ぶ際には、美術品の配送を専門にしている業者がおすすめです。

・信頼できる鑑定士に依頼する
買取実績があり、信頼できる鑑定士に依頼しましょう。骨董品を見極める技量がないと正確な価値は分かりません。鑑定士によって買取価格には差額がでることもあります。複数の鑑定士に依頼した方が安心です。
中国美術についてより詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

まとめ

歴史を感じさせ、色彩が美しく独特の雰囲気を持つ中国美術は魅力的なものです。
骨董品などは貴重で高額取引をされるものも数多くあります。
買取に出すことを考えているなら、
保管方法やお手入れ方法など適した方法で行い、早めに査定を依頼しましょう。