Q.自転車保険義務化で保険に加入していない場合の罰則はあるのでしょうか?

A. 罰則は、ありません。
本当に?

では、なぜ自転車保険を義務化したのに罰則を設けなかったのか?

「自転車には自動車のような登録制度がありません。また、自転車損害賠償責任保険 等には、人にかける保険と、車体にかける保険があるほか、自動車保険や火災保険の特約等 は、契約者だけでなく家族全員が対象となるものもあるなど制度が複雑で商品も多岐にわたっており、自転車利用者の保険加入状況をすぐに確認できないことから罰則は設けてい ません。」とのことです。
※ 神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 Q&A (くらし安全交通課 平成 31 年3月 22 日)からの引用。

なぜ、今回の自転車保険の義務化の条例は公布されたの?

神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 第一条(目的)には、「この条例は、自転車の安全で適正な利用について、基本理念を定め、並びに県、自転車利用者、県民等、事業者及び交通安全団体の責務を明らかにするとともに、自転車の安全で適正な利用を促進するための施策の基本的事項を定めることにより、これらの者が相互に連携した取組を推進し、もって歩行者、自転車及び自動車等が共に安全に通行し、県民等が安全で安心して暮らすことができる地域社会の実現に寄与することを目的とする。」

という事らしいのですが、ちょっと、わかりにくいですね。

 先ほどのQ&Aから引用すると「自転車は、子どもから高齢者まで誰もが気軽に利用できる身近な乗り物です。環境にや さしく、健康によいことなどから、今後も自転車利用は増加すると見込まれており、観光 の振興や地域の活性化等への活用も期待されています。 一方で、県内(神奈川県)では自転車と歩行者の関係する交通事故が増加しています。自転車の関係 する交通事故の約7割が自転車側において一時停止を守らないなどの違反が認められ、重大な事故も発生しています。そして、他県では自転車事故の加害者に対し高額な損害賠償 を請求される事例もありました。 そこで県は、歩行者、自転車及び自動車等が共に安全に通行し、安心して暮らすことが できる地域社会を実現するため、自転車の安全で適正な利用と、自転車損害賠償責任保険 等の加入義務化を柱とした「神奈川県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を 制定しました。」

結局、罰則はないのだから義務化されたが自転車保険に入らなくても良いのか?

わざわざ、「自転車保険」に入らなくても良いのです。
 神奈川県の場合、チェックシート(自転車損害賠償責任保険等加入状況確認シート)なるものを配布しています。これによると個人賠償保険に加入していれば条件をクリアしていることになります。
 この個人賠償保険は、主に火災保険、傷害保険、自動車保険、学資保険などに付帯されている場合もありますし、付帯してない場合でも途中から付帯の契約を行うことも可能(1000円〜2000円程度/年間・家族対象)です(今契約中の保険に個人賠償保険がついていなかったら、火災保険や自動車保険の更新前であれば、お見積をとることを強くお勧めします)。
 このように自転車保険は義務化されていますが、加入の形態はいろいろあります。ひょっとしたら他の保険(火災保険、自動車保険、学資保険、傷害保険)で個人賠償保険特約に加入しているケースもあります。「自転車保険」は高くはありませんが、ダブっていたら、もったいないです。
 火災保険や自動車保険の加入・更新・見積の時に保険会社や保険代理店に確認をすべきポイントです。