切ったリンゴの切り口が変色したり、釘が錆びるのは、空気中の酸素に触れてリンゴや釘が酸化したからです。
実は、私たちの体もリンゴや釘同様、酸素を体内に取り入れることで酸化しています。
体内に取り入れられた酸素の1~2%は、活性酸素という物質に変化します。
活性酸素は、本来は体内に侵入してきたウィルスや病原菌を撃退してくれるとても大切な防御システムですが、いろいろな要因によって過剰に発生すると、悪玉活性酸素に変化し、正常な細胞まで攻撃し始め、次々に酸化させてしまいます。
細胞が酸化してしまうと、「がん」「動脈硬化」「心筋梗塞」などの病気を引き起こしたり、老化の原因にもなります。
この過剰に発生した活性酸素に対抗するシステムを抗酸化システムと言い、体内で作られる抗酸化酵素と体外から摂り入れられる抗酸化物質とがあります。
抗酸化酵素は活性酸素と結びついて、害のない物質に変化させる働きがありますが、悪玉の活性酸素全てを消せるわけではありませんし、また、年齢を重ねていくと、体内で酵素を作る能力が徐々に低下してしまいます。
そのために、体外から抗酸化物質を取り入れることが大切になります。
体外から摂り入れる抗酸化物質としてビタミンC、ビタミンE、などが有名ですが、ビタミンCなどは、悪玉・善玉を区別することができずに、すべての活性酸素を除去してしまいます。
さらに悪いことに、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質は活性酸素を除去したあと、自らが酸化されてしまい、酸化されたビタミンは、周囲を次々に攻撃し、かえって酸化させていきます。
そこで、水素が大活躍します。
水素は、悪玉の活性酸素にたいしてのみ働きかけ、無害な水に変化して尿となって体外に排出され、同時に、酸化したビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質を元に戻すことができます。
つまり水素は、水素自身が悪玉活性酸素を消すだけではなく、体内の抗酸化物質をリサイクルして生命力や免疫力を高めることができる画期的な物質なのです。。