私たち親子は教育相談センターに、家以外の安心して過ごせる居場所を求めて通い始めました。そこで同じように相談のために通う親御さんに会いました。
そこに通う子どもたちを見て
「こんなに素直な子たちが、なぜしんどい思いをしなきゃならないの?」
やりきれない気持ちになりました。お母さんたちも思いつめていてとても大変そうに見えました。
「不登校だからといって不幸なわけじゃないよ」
私は心の中でそうつぶやきました。
生活費を稼ぐため朝から晩まで働きづめだった私は、少しづつ娘と過ごす時間を大切にするようにしました。何が好きで、何が嫌いで、どんな時に何を思うのか…娘のことを改めていちから知る時間でした。そして、子供が安心して過ごせて笑顔になれる毎日を送るためには、私も子どもとの関わり方を変える事や私自身が日々を楽しんで笑顔でいることも必要だと気づきました。
まず自分の関わり方を変えようと、私は親子のコミュニケーションや不登校になった時の対応について、講座や勉強会の情報を集めるようになりました。けれども、実際に参加することはありませんでした。シングルマザーの私にはどれも講座の内容が高く参加を諦めるしかありませんでした。