岐阜県中津川市で木材加工業を営み、創業104年を迎えた丸山木材工業と申します。ここ、岐阜県中津川市は、日本3銘木である「木曽桧」の産地として知られ、江戸時代には徳川御領林として大切に管理されてきました。
その良質な木材は現在も、姫路城、名古屋城、伊勢神宮など、様々な木造建築に使われています。
この地で木材加工業を営む私たちは、国内の林業・木材業の活性化を目指し、国産木材の新たな魅力を広く発信する様々な取り組みの中で、桧コスメ「meettree」の発売に至りました。
森を散策した時に感じられる癒やし効果、皆様も経験があるのではないでしょうか。
森林浴は深いリラクゼーション効果があると言われていますが、これは、桧の木々や葉から「モノテルペン」という成分が揮発しているからです。
しかし、こうした葉や枝は林業の現場では、山から丸太を運び出す際に不要なものとされ放置されていました。
葉や枝も大切な森の資源、有効利用できないかと考え、たどり着いたのが桧の精油を配合した桧化粧品meettreeでした。
日本3銘木である木曽桧の葉や枝からは上質な精油が抽出でき、桧の香りの癒やし効果の高さは科学的に実証されています。
meettreeシャンプー&コンディショナーは「未利用木材(建材としては使えない部分)」活用の取り組みから生まれました。
未利用木材も森が育んだ貴重な資源、余すところなく活用していきます。
木材は家屋、家具、楽器、造船、農器具、調理道具、おもちゃ、紙、薪、発電燃料など、身近で様々な場所に利用されており、まだまだ無限の可能性を秘めています。
また、桧の新たな価値と魅力を広くPRするため、meettreeシャンプー&コンディショナーを販売するカフェ併設の店舗をオープンする予定です。(2021年2月オープン予定)
国立研究開発法人森林総合研究所「木材の香りがもたらすリラックス効果」によると、木材由来の主要揮発成分であるD-リモネンの香りがリラックス時に高まる副交感神経活動を昂進させ、心拍数を減少させることが分かっています。
1979年に岐阜県中津川市に生まれ、地元の高校を卒業後、大学入学と共に上京。
2002年より住友林業株式会社に入社し、2006年より同社カナダバンクーバー事務所に駐在し、木材輸出の事業に携わる。
2007年4月、家業である丸山木材工業株式会社に入社し、35歳の2014年12月にMFP合同会社を立ち上げ、本格的に国産木材加工に参入。海外や日本各地へ向けた国産木材の販売を開始する。
カナダでの木材輸出業務の経験と、国産材の可能性を追求する製材会社MFP合同会社を立ち上げたことで、林業と木材加工業を取り巻く状況に危機感を持ち、国産木材の使用率向上、人材育成に力を入れている。