第7回 フォスタリングチェンジ・プログラム
ファシリテーター養成コース
(里親のためのトレーニングプログラム)
2020年8月31日~9月3日 開催!
フォスタリングチェンジ・プログラムとは
家庭養護の先進的な取り組みがなされている英国において、モーズレー病院の養子縁組・里親支援チームが中心となり1999年に始め られた里親のためのトレーニングプログラムです。
委託されている子どもとよい関係を作り問題行動に対応するための様々な具体的方法を 週1回3時間全12回(約3か月)かけて、2人のファシリテーターのもとグループでの実践を 通して学びます。
里親が問題について自分で考え対応する方法を身に着けることを目指し、里親同士の経 験の共有も促しながら、里親自身の自尊感情や自信の回復にも配慮しています。
英国におけるプログラム実施後の評価によれば、子どもと里親の関係性、子どもの問題 行動、情緒的徴候について大きな改善が見られました。
さらに里親は新たに委託される子どもに対してスキルと自信を持って臨むことができる ようになっていました。
ファシリテーター養成講座は、フォスタリングチェンジ プログラムを実施するファシリテーターとなるための4日間のコースです。
ファシリテーター用日本語テキスト(提示用パワーポイント、配布資料のデータ付)を用いて、実際のプログラムと同様のグループ形式で実施していきます。
プログラムへの参加が里親としてどのような経験になるのかも体験しながら、本コース終了後ファシリテーターとしてプログラムを実施できるよう、必要な知識や方法を具体的に学びます。
フォスタリングチェンジ プログラムを構成する以下12セッションの内容から重要部分を取り上げて説明、実演、ロールプレイを実施します。
また、養成コース終了後も、各地域でのプログラム実践につなげるため参加者によるフォローアップミーティングも実施されます。これはプログラム実践の質を保つために、年に1回以上は必ず出席していただいております。これについてはコースの中で詳細説明いたします。
①グループの立ち上げ、子どもの行動の理解と記録
②行動に影響すること、先行する出来事と結果
③効果的に褒める事
④肯定的な注目
⑤自分で感情をコントロールするためのコミュニケーションスキル
⑥子どもの学習を支える
⑦ご褒美とご褒美表
⑧指示を与えること、選択的に無視すること
⑨肯定的なしつけと限界設定
⑩タイムアウトと問題解決のための方法
⑪まとめ
⑫今後について、養育者自身のケア
上記は、里親さんに実際に行うプログラムの、12回分の概略です。
里親さんに実施する場合は、テキストの予習やホームワーク等、
翌日の研修準備が必要です。
フォスタリングチェンジ・プログラム日本導入後の流れ
2016年3月にわが国で最初の養成コースが福岡で開催されました。その後、福岡と熊本で里親を対象に本プログラムが実施され、参加した里親、実施したファシリテーター双方
から好評を得ています。
2017年2月には第2回養成コースが東京で開催され、福岡と熊本に続き、三重、静岡、山梨、長野、東京、宮城、千葉、大分でも里親を対象に本プログラムが実施され、好評を得ています。
2018年3月には第3回養成コースが長野で開催され、各地で里親を対象に本プログラムが実施されています。2018年8月に、第4回養成コースが宮城で開催され、東北で初のコース開催となり、さらにプログラムが実施される地域が増えていきました。
詳細
【日時】2020年8月31・9月1日・2日・3日(全4日間)
初日:10時~17時
2日目・3日目:9時~17時
最終日:9時~16時30分
【会場】日本財団ビル(東京)
【受講料】7,5000円(テキスト・資料代含む)
*受講後に、受講修了書をお渡しいたします。
【参加条件】 里親支援に既に関わられている、あるいは関わる予定の団体・機関で、
受講後プログラム実施の予定がある方、又は今後実施が可能な方
(ファシリテーションは2名で行うため基本的に2名以上で申し込みください。
但し、すでに他にファシリテーターがいらっしゃる場合はその限りではありません。)
【参加者数】 18人以内 (見学若干名)
*参加者が18人になり次第、申し込みを締め切らせていただきます。
*参加者多数の場合は、参加条件を満たしているかなどの選考上で先着順となります。
【お申込み】 ファシリテーター養成講座ご希望の方はお申込みボタンよりお申し込みください。
見学希望の方はお問い合わせください。
※セキュリティの関係等で申し込みフォームが開けない場合は、お問い合わせよりご連絡ください。
※入力していただいた個人情報は当団体にて厳重に管理し、フォスタリングチェンジ・プログラム及び
その他当団体主催の里親支援関連のお知らせ以外の目的では使用いたしません。
【申込期限】 2020年8月21日まで
【主催】(一社)無憂樹 (本コースは、日本財団の助成を受けています。)
【企画アドバイザー】
松﨑 佳子 氏(広島国際大学特任教授、臨床心理士・公認心理師、SOS子どもの村JAPAN理事)
上鹿渡 和宏 氏(早稲田大学人間科学学術院教授、児童精神科医、博士:福祉社会学)