頸椎の問題を避けて通っていませんか?
こんにちは。一般社団法人日本頭蓋仙骨療法協会、代表理事の金谷です。臨床をやっていて頸椎由来の症状って多いですよね。まずはむち打ちをはじめとする頸椎捻挫。自賠責の看板を上げている治療院は多いですけど、頸椎捻挫の処置はどうやってます?
牽引?ものすごく大雑把に言えば頸椎の不正列は「ねじれ」ですよ。ねじれたものを引っぱってもまっすぐにはなりません。むち打ちは難治、というけど治療法を間違っていれば治るものも治りません。そのまま症状固定とやらでほったらかしになった方をそれこそ何例も見てきましたが、頸椎の不正列はそのまま残っていました。
むち打ちは交通外傷だけでなく日常生活でも起きています。「尻もちついて転んでから首の痛みがとれない。どこの病院に行っても相手にしてもらえない。」というご婦人の頸椎を調整して痛みがとれた時には、手を合わせて喜んでくださいました。何も私がすごいんじゃない。首が痛いという患者さんの頸椎を子細に触診すれば不正列は圧痛とともに蝕知できるし、それを調整する手技を知っていれば症状を緩和させることは造作もないことです。
肩こりは下部頸椎に不正列がみられることが多いです。肩こりの治療、というと筋肉を揉み解すこととイコールだとプロの臨床家でもそう信じている人は多いです。でも肩こりを揉んだって治らないのはご存知ですよねえ。
確かに凝った筋肉を揉んでもらうと気持ちいい。でも、それって無資格のリラクゼーションでもやってることじゃないですか。患者さんは喜んでくださるのだからそれでいいやんか、というお言葉には反論しません。
でも私は「キモチよかった、また来るわ」より、「楽になりました、ありがとう」といわれる方が好きです。
頸椎の問題にはもう一つあって、頭痛やめまいは上部頸椎に問題があって起こることが多いです。頭痛って結構マーケットとしては大きいと思います。テレビを見ていればしょっちゅう頭痛薬のコマーシャルを流しています。それだけ頭痛に悩む人はたくさんいるし更に「どこへ行っても治らない」「どこで診てもらったらいいかわからない」方もたくさんおられるわけですよ。保険から自費治療にシフトしていく際にもこれは有利だと思いますよ。
それから上部頸椎は脊髄硬膜に関係しますから、たとえば骨盤や腰椎を調整しても治らなかった腰痛なんかがこの部位の調整で見事に治った、ということもそんなに珍しいことではありません。
どうです?頸椎の調整やってみたくなりました?頸椎の調整には頸を瞬間的に回旋させて調整する直接法と、もっと緩やかに調整する間接法とがあります。どちらにも一長一短がありますが、安全性や調整の確実性を考えれば間接法が断然おすすめです。それから直接法をマスターするにはある程度の天性とでもいうべきセンスが必要となります。いくら練習しても下手なままの人が少なからず存在するのですよ。それに比べると間接法は多少の練習は必要ですけど手が不器用でも力がなくてもちゃんとマスターできます。
今回のセミナーでは頸椎調整の技術のほかにもむち打ちや肩こり、頭痛に対応できる手技をたくさん紹介します。いろんなパターンのむち打ち(頚髄症は適応外)、肩こりや上肢の痛み痺れ、頭痛に対応できるようになります。
お伝えする手技はどんな治療法とも親和性が高いです。現在お使いの手技にセミナーでご紹介する手技を組み合わせて院の独自性を出すことができます。また、自賠責をはじめとする自由診療だけでなく、保険診療に組み入れることで施術のグレードアップを図ることもできます。