人工透析と仕事は
両立できるのか

腎不全などによって腎機能が低下してしまったとき、透析治療を行うことが多い傾向にあります。人工透析と仕事は両立させにくいといわれることがありますが、はたして本当のことなのでしょうか。ここでは、その真実に迫ります。

人工透析とは

腎臓は、人体において非常に重要な働きをしている臓器のひとつです。尿を作り出す、血圧をコントロールする、赤血球を作るなどの働きをしているほか、ビタミンD3を活性化させる働きも担っています。

腎機能が低下した状態を腎不全と呼びます。原因はさまざまなことが挙げられますが、腎機能は一度低下してしまうと完全にもとに戻すことは難しいといわれています。

人工透析は透析療法のことで、腎臓の働きが10%以下になったときに行われます。この状態だと腎臓はほぼ本来の働きができておらず、血液のろ過や老廃物、水分の調整もできません。そのため、人工的な手段で腎臓の働きをサポートしてあげる必要があるのです。

仕事と人工透析は両立できない?

人工透析を受けていると、仕事ができないと聞いたことがありませんか?人工透析と仕事は両立できない、といわれることも実際少なくないのですが、これは半分正解で半分間違っています。

人工透析の頻度は患者の状態によって大きく変わるため、人工透析を受けながら普通に働いている方はたくさんいます。一見するととても透析を受けているとは思えない、普通のサラリーマンに見えるような方も大勢いるのです。

一方で、人工透析が足かせになってしまい仕事ができなくなった方がいるのも事実。このようなケースだと、週に3~4回、4~5時間ほどの透析を受けているのかもしれません。週に3日以上で、しかもその都度数時間の透析が必要となるとなかなか仕事と両立させるのは難しいのかもしれません。

ただ、現在ではさまざまな透析の方法が確立されているため、誰もが仕事と透析を両立できるようになっています。次から詳しく見ていきましょう。

両立させる方法

たとえば、夜間透析と呼ばれる方法があります。これは、17~19時ごろから透析をスタートさせる方法です。これなら、日中は仕事をして終わってから透析を受けられます。ただ、仕事によっては早退しなくてはならないこともあり、体への負担も大きいというデメリットもあります。

オーバーナイト透析と呼ばれる方法は、21~23時ごろから透析をスタートさせる方法。終わるのは翌早朝なので、眠っているあいだに透析を済ませてもらう方法です。たっぷりと透析を行うため、日中も余裕を持った行動が可能になります。

ただ、オーダーナイト透析は抜針事故が起こりやすいリスクがあります。また、慣れていないときだとなかなか寝付くことができず睡眠不足に陥ってしまうことも。

近年では在宅透析を選択する方も増えてきました。文字通り、在宅で行う透析のことで、プライベートな時間を増やせるメリットがあります。体への負担が少ないのも大きなメリット。一方で、家族など介助者に負担をかけてしまう、初期コストが大きいといったデメリットも。

このように、人工透析にもさまざまな方法があり、仕事と両立させやすい方法もあります。自身のライフスタイルと照らし合わせ、もっとも自分にマッチした透析方法を考えてみましょう。

クリニックの選び方

クリニックで透析を受けることを考えているのなら、目的の透析が受けられるかどうかを事前にチェックしてください。日中働きたいのなら、夜に透析が受けられるクリニックを選ばなくてはなりません。

時間的に余裕があるのなら、クリニックを見学するのもおすすめです。見学すれば、どのような雰囲気なのか、衛生面はどうなのかといったこともわかります。実際に透析しているところを見学できるのなら、ぜひ見ておきましょう。

快適に透析が受けられる環境かどうかもチェックしておかねばなりません。透析専用のベッドやソファが用意されているか、楽な姿勢で透析が受けられるかなど。また、快適に透析を受けたいのならwi-fi環境もほしいところ。最近では、無料wi-fiを用意してあるクリニックも増えているので、事前に確認してみましょう。
人工透析と仕事を両立させたいと考えているのなら、
下記にご紹介するサイトが役に立つかもしれません。
人工透析をしながらライフスタイルを確立させるための、さまざまな情報が網羅されています。
仕事と人工透析を両立で来ている方のインタビュー記事もあるので、きっと参考になるはずです。

まとめ

人工透析と仕事は両立できないというのは昔の話しです。
今ではさまざまな人工透析の方法が確立され、
誰もがプライベートや仕事と透析を両立できるようになりました。
自分にマッチした透析方法を選び、仕事もプライベートも充実した日々を送ってください。