日常生活の中の若返り法で
更年期のイライラを解消

突然顔や体が熱くなり、汗が止まらなくなる、といったホットフラッシュは、更年期の代表的な症状です。他にも特に理由もなく起こる頭痛やめまい、倦怠感など、更年期の症状はさまざまです。更年期の症状は身体的なことだけではなく、精神面においても現れます。その一つがイライラです。更年期のイライラをはじめさまざまな症状を軽減する改善方法を紹介しましょう。

更年期になると症状が出始める理由

更年期とは閉経前後の5年間、一般的には45~55歳頃を言います。この年齢になると女性の体や心にさまざまな症状が現れます。その理由は女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が減少することで、ホルモンバランスが乱れるからです。

家事や仕事をやる気がしない、さらに今までよりも時間がかかってしまう、目が覚めても起き上がれない、今まで気にならなかったことでもイライラする、化粧ノリが悪い、寝つきが悪い、寝汗をかくなど、さまざまな症状は、気分を落ち込ませてしまうものです。

どのような症状が出るか、どの程度かは個人差がありますが、中には日常生活や仕事に支障をきたすこともあります。多かれ少なかれ、多くの女性が乗り越えなければならない更年期ですが、対策を取ることで症状を軽減することができます。

更年期の症状を軽減する若返り法

更年期は加齢とともに女性ホルモンのバランスが乱れることで起こります。更年期によるさまざまな症状を軽減するには、若返りが必要です。日常生活の中でできる若返り法について紹介しましょう。

・定期的に運動をする

運動をする習慣をつけることで、更年期の症状を緩和すると言われています。特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、更年期症状の重症度を示す指数を下げることが分かっています。汗をかいて体を動かすことで気分もスッキリするのでイライラの解消にもつながるでしょう。音楽に合わせて踊るダンスやリラックス効果も期待できるヨガなどもおすすめです。

・若返りに効果的と言われる栄養素を摂る

女性ホルモンの分泌の減少が更年期の症状の原因となるわけですから、それを補う栄養素を摂り入れることがポイントです。女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを多く含む大豆製品を積極的に食べるようにしましょう。

しかし、豆腐や納豆ばかり食べていても女性ホルモンが増えるわけではありません。大事なのは栄養バランスを考えた食事をすることが大事です。更年期を境に骨量も減少します。乳製品や小魚、緑黄色野菜など食べ、カルシウムやビタミン不足にならないようにしましょう。

また、更年期になるとダイエットをしても痩せにくくなります。下腹などに脂肪がついてくると、それを見てもイライラしてしまうこともあるでしょう。見た目だけではなく、生活習慣病などのリスクも出てきます。低脂肪で塩分の少ない食事を心がけることも必要です。

・アロマテラピーでリラックス

アロマの香りは気分をリラックスさせたり、イライラを鎮めてくれたりする働きがあると言われています。中でもクラリセージには、リナロールやスクラレオールといった成分が含まれています。スクラレオールはエストロゲンに似た働きをすると言われている成分で、更年期の症状緩和をはじめ、月経前症候群や生理不順などにも効果的と言われています。

アロマオイルによって香りもさまざまです。自分の好みのオイルを見つけ、香りを楽しむといいでしょう。持ち歩いて、イライラしたときに香りをかいだり、バスオイルとして使ったり、マッサージに用いるのもおすすめです。


医療機関でできる若返り

セルフケアだけでは改善されないほど重症になることもあります。その場合は、医療機関に行って相談をすることをおすすめします。医療機関では薬物による治療法と心理療法があります。

・ホルモン補充療法(HRT)

低下したエストロゲンを補充する方法です。ホットフラッシュや関節痛、動悸、気分の変調など更年期のさまざまな症状を改善する効果が認められています。

・漢方薬

血液の流れを促したり、ほてりをおさえてくれたりするほか、不安感や動悸などの症状を緩和してくれます。加味逍遥散(かみしょうようさん)や柴胡加竜骨牡砺湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)などがよく処方されます。

・抗うつ薬、抗不安薬

不安感が強い、うつの症状があるなどの場合には、抗うつ薬などが処方されます。

・カウンセリング

更年期症状を重くしている原因を探り、それに合った治療法や、生活習慣などを一緒に考えます。

まとめ

更年期症状を軽減するポイントは若返りです。年を取れば体が変わり、不快な症状が出るのは仕方のないことですが、つらい症状を我慢して乗り越える必要はありません。より快適な生活をするためにも、食事や運動、アロマテラピーなどを生活に取り入れましょう。また、症状が重い場合は、医療のサポートを受けることをおすすめします。