okko_graphic こと 矢野億子（やのやすこ）氏は、墨と筆で龍などの和のテーマを表現するアーティストとしてニューヨークタイムズスクエアでのパフォーマンスを始めとして国内外で活躍するとともに、武雄温泉通りの店舗統一看板や新型コロナ禍における店舗ウンターのビニールカーテンを彩る「お迎えアート」など、時節に即応した柔軟なアートで街を彩ってこられました。嬉野市豊玉姫神社においても社殿の壁画や今年の干支龍のランタンなど参拝客のもてなしに一役買っていただいています。

今回、矢野氏のIT講師としての知識を生かしてアーティストとしての才能と生成AI（人工知能）の表現を融合した画期的な展覧会をお届けします。今や我々の日常生活に深く浸透しているAIですが、芸術の領域にも進出し、独自の表現を生み出していることはあまり知られていません。AIが生み出すイメージは、人間の創造性とは異なる独自の美しさや奥深さを持ち、我々の感性を刺激します。

本展覧会では、AIに文章とアーティストの画像によって生み出された「メガネの女の子が干支を抱く」作品を一堂に集め、その多様性と深さを体験していただきます。生成AIの学習内容は西洋的な表現に偏りがちなため、AIは「和」のテーマの表現をあまり得意とはしていません。今回の矢野氏の挑戦は、AIが持つポテンシャルとその限界を越える方法についても考察する機会となるでしょう。

豊玉姫神主

今話題AIを使っての初の展示会を、壁画やランタン制作でゆかりの深い豊玉姫神社で開催できることを嬉しく思います。
今回は生成AIソフト・ミッドジャーニーを使用しました。このAIツールを使いこなし、理想のイメージを出力するためには、デジタルアートの特性への深い理解にもとづき、イメージをAIに的確に伝えるストーリーテリングと修正指示のスキルが必要で試行錯誤を粘り強く繰り返し制作しました。
また、著作権などグレーゾーンの問題は弁護士に相談、オリジナリティを追求するのに時間を費やしました。

皆さんには、是非会場の豊玉姫神社境内に足を運んでいただき、この新しいArtの世界で楽しんでいただけたらと思います。

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