10年目を迎えるにあたり

２０１１年、会社を辞めて私は、東日本大震災のボランティアに行きました。当時、東北だけでなく日本全体の活気が失われ、悲しみに暮れている頃でした。なんとか日本を元気にしていかなければと考え、女性の力を集結させるために、このプロジェクトを立ち上げ、活動してきました。早いもので、今年の１１月０７日に、プロジェクトは１０年目を迎えようとしています。

あれから、日本は変わったのでしょうか。

確実に言えることは、このプロジェクトがずっと続いているということと、全国４７都道府県、そして海外にも仲間が増えたということです。多くの女性が一歩踏み出し、自分の強みを周囲に発揮しようと力強く前進しています。そのような人たちを、社会に輩出できたことは、このプロジェクトの大きな成果だと感じています。

しかしながら今年、今度は新型コロナウィルスの影響で、日本ばかりか、世界中の人たちが不測の事態に見舞われました。東京オリンピックが延期になるなんて、誰が想像していたでしょうか。こうしてこれからも、思いがけない出来事は何度も繰り返し、私たちのもとにやってくるのかもしれません。その度に私たちは、協力し合い、励まし合い、助け合いながら、一つひとつ乗り越えていくしかないのだと思います。

そして、その時に大切なのは人と人とが手を取り合い、繋がりを持つことです。私たちは、一人では生きていけません。誰かに助けてもらいながら、乗り越えていかなければなりません。互いの成長を喜び合い、次の扉を開けるために応援し合える仲間や繋がりが必要です。また、どんな環境変化においても柔軟に対応していくことのできる、しなやかさと強さも必要です。特にこれからの女性は、本当の意味で自立し、自分の手で人生を切り拓いていく力が必要になっていきます。

私たちプロジェクトはこれからも、こうした繋がりの場や成長の機会を、数多く作っていきたいと思っています。そして一人ひとりの笑顔があふれる、輝く社会を目指して。新たな１０年を歩んでいきたいと思っています

最後に、長らく私たちを応援してくださった皆さまには、心から感謝申し上げます。

大きな節目である、２０２０年１１月０７日のイイオンナの日。

一人でも多くの方と、一緒に過ごせることを楽しみにしております。


イイオンナ推進プロジェクト　代表　網野麻理

どうやって元気にしていく？
過去の私は自分に自信がなく、強みと呼べるものを持っていませんでした。常に人と比べては、「私なんて・・・」という言葉が浮かんでしまい、自分の想いを伝えたり、新しいことにチャレンジしたりする勇気もありませんでした。

しかし、多くのひとたちとの出会いにより、私は自分の唯一無二の強みを見つけることができました。それはなんと、長年コンプレックスだと思っていた経験の中から掘り起こしたものでした。

私はその宝物を見つけることができてから、大きな自信を手に入れることができ、自分らしさを発揮し、想いを発信することもできるようになりました。

私は自分のこの経験をもっと多くのひとに伝えていきたい。ひとりひとりが、自分の強みに気づき、それを最大限活かして生きていくことができれば、どんなに楽しく、どんなに活気ある社会になっていくか。私はそのお手伝いができるような活動をしていきたいと思いました。