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浜松Open Art

企画書

浜松Open Art

「浜松街中アートギャラリー」・「浜松城公園野外アート展」                                      

“アートを生活の中に”

                                      

                                       平成29年1月10日

 

◆はじめに 理念・概要

  世界にも通じる多くの産業、企業、あるいは起業家を輩出してきた浜松。そのものつくりの精神は、文化・芸術面においても脈々と受け継がれ、浜松は、音楽の街として注目される一方、美術の分野では、その拠点を地元浜松に置き、浜松の文化・芸術の在り方を考える作家たちの活動が、いたるところで沸いています。

  そのような創造都市として、そして政令指定都市として、今大きく機能しようとしている浜松の中にあって、浜松城公園は人々の憩いの場となり、浜松の街中の商店街は、古くから単に買い物の場というだけでなく地域の人々が集い交流する場として機能し、人々の生活に豊かさを提供してきました。

  そこで本プロジェクトでは、それら作家・文化活動家と街の人々・市民が一体となって、もう一度浜松のアートの在り方、街の在り方を考えながら、立場や世代、ジャンルを越えて垣根無く、様々な意味でバリアフリーな開かれたアート活動を考えていきます。

  アートも街も公園もひとのつくり出すもの。参加するもの全員が主体となり、時に刺激しあい、時に協働して、コミュニケーションを図りながら、アートと街というヒューマニズムのつながりを通して、豊かで温かく潤いのある、文化的・創造的な生活と、地域社会の構築を目指していきたいと存じます。

 

◆コンセプト

  ゆりの木通り商店街、肴町商店街、有楽街を中心とした浜松市中心地商店街の店舗、あるいは街全体をギャラリーに見立て、浜松出身・浜松で活動中の作家と街の参加店舗が協力して、作品展示・販売・アートイベント等を行います。そこでは、作家と店舗が協力して、積極的に運動に参加することで、アートと街、アートと生活の交流が生まれます。それには、作品やグッズの販売、ワークショップ等、訪れる方々に手軽にアートを楽しみ、アートを身近に感じてもらう機会を提案します。期間中は、作家自身が街に出て、作品販売をしたり市民参加型のワークショップを行うことを通して、訪れる人々との交流を図り、アートと街と市民との懸け橋となることを目指します。

 浜松城公園を野外アート展会場とします。環境を生かしたランドアート、見て触れて遊べる作品、ワークショップ等、訪れる市民が自然参加出来、アートを身近に感じ、楽しく実体験できる場をつくります。作品やワークショップを通して、アートと市民と作家の交流を図り、創造的コミュニティの場となることを目指します。

 

◆実施方法

  「浜松街中アートギャラリー」

・参加店舗に作家作品を展示

     ショーウインドウや店舗の中等、展示スペースや、展示方法については、作家と店舗が話し合う。

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    ・参加店舗の中、店舗先での作品の販売

参加作家自身が街に出て、作品やグッズを販売する。実演販売等、趣向を凝らした提案を呼び掛ける。

売り上げの二割をお店側に、一割をチャリティーにまわす。

・空き店舗の利用

 街中の空き店舗を期間中仮説ギャラリーとし、子供たちの作品展示等、企画展を行う。

・ライブアート

     ライブペインティング、路上ミュージックライブ、似顔絵、移動ギャラリー、コスプレ等、まちなか全体にアートを溢れさせる。

    ・パフォーミングアート

     空き店舗、空きスペース等を利用して、アート作品とパフォーマンスによるコラボレーション舞台を企画。

   

「浜松城公園野外アート展」

   ・浜松城公園内での作品展示

    浜松城公園に、立体作品、野外インスタレーション作品を展示。中には、見て触れて遊ぶことのできる体験型の作品も積極的に展示。

・ランドアート

 公園の自然、環境を生かしたアート作品を展示することで、訪れる人にアートを実体験してもらう。

・野外パフォーマンス

 環境、スペースを生かしたパフォーマンスイベントを企画。

 

「街中・公園共通」

・街中・公園キッズアート

 期間中会場に、パネル、段ボール等を設置し、訪れる子供たちに自由に描いていってもらう。自由参加型の作品として展示。

    ・ワークショップ

     市民参加型で、気軽にできる体験アートを、作家に企画提案、実施してもらい、子供から大人まで、広くアートに親しんでもらうブースを作る。できた作品を期間中展示する等、参加した楽しみをより感じられる工夫を全体としてもする。

各ブース、独立採算制。

    ・ライブアート

     ライブペインティング、路上ミュージックライブ、似顔絵、移動ギャラリー、コスプレ等、まちなか全体にアートを溢れさせる。

    ・カフェブースの設置

     店舗軒先等に椅子、机を出し、作家、街の人、訪れた人々が集える場所を用意し、交流を図る。

・スタンプラリー

 作家手作りのしおり、フェイスペインティングチケット、フォトチケット等、作家と市民をつなぐもの、アートを身近に感じてもらえるものを景品に用意し、親しんでもらうとともに、街中に足を向けていただくきっかけを作る。 

    ・ボランティア、アルバイトの呼びかけ

     学生でも、一般でも広く市民の方々に参加を求め、ご賛同、ご協力を仰ぐ。事前準備からまちなか案内まで、広くかかわってもらう。

    ・その他統一感を出すための工夫

ポスターの連張り、のぼり旗、幕、シャッターペインティング、ウインドウペインティング、プロジェクションマッピング、顔出し看板等、街全体に統一感とアート感を出し、通りがかったただけでも何かやっていること、もっと言えば、コンセプトがわかる工夫をする。また、その街づくりの過程も、多くの参加作家・街の人・ボランティアの皆さん、協力して行う努力をする。

    ・映画、動画制作

     期間中の様子を撮影して作品にし、次回以降上映する。

     ・トークイベントや、シンポジウム

・その他

  ・宣伝、告知、広報

    ポスター、チラシ、パンフレット、新聞掲載、ラジオ、TV、タウン情報誌、webサイト等検討してみる。キャプション・プロフィール・DMは個人々々で制作し、このイベントが店舗の協力あっての自分の個展であることの自覚を持つ。

 

   ◆補足と事業効果

少し前まで、アート作品というと、人が美術館や画廊といった特定の場所に足を運んで鑑賞するものでした。美術館にはいつも名画や、見切れないほどの作品が並んでおり、街の画廊は、その門をくぐるのも敷居が高いと感じる方も多かったでしょう。長いこと日本では、美術・アートは高尚な趣味で、一部の愛好家のものという感覚が存在してきたかもしれません。その一方で、市井の人々は、普段の生活の中に自分たちの美意識を見出し、暮らしを豊かに楽しむ工夫をしてきました。

己のあくなき追求と探求から発して芸術まで昇華しようとする美術表現や圧倒されるような作品は、その制作姿勢や過程も含め素晴らしいものです。そして、それを生み出しているアーティストは、街に生まれ、街に育った者たちです。そこで買い物をしたり飲食したり、ウインドウショッピングをしたり、街の人と関わって街から多くの刺激を受けてきたはずです。芸術は芸術家という一個体の思想からのみ生み出されるものではなく、いつの時代においても、その時代背景、環境などに大きく影響されているものです。現代においては街とのかかわりを言わずして芸術が語れましょうか。

近年、浜松においては、デパートも一軒を残すのみ、画廊も次々と姿を消しつつあります。画廊や画商の形態もまた、時代とともに変化しようとしております。いやまだ浜松においてはその変化の混沌の中にいるといってよいかもしれません。そこで我々は、今浜松で活動している作家を生み育てた街全体を画廊とし、双方刺激しあいながら、双方のより豊かな成長を、目指そうと試みます。あらためて街は作家を育て、作家と作品は街に現代の社会の中に生きる、新しい画廊の形態を提案してゆくのです。

作家の仕事は、時として孤独との戦いです。多様な周囲の中にあって、自らの神髄を自分で見出し追究し、それを貫く強さが必要です。商店街の仕事は多様な周囲を読み、そのニーズに応えながら人々に暮らしの提案をすることが一つ、時代を渡ってゆく強さとしなやかさがそこにはあります。二つのものは時に相反する性質を持ち合わせているかもしれません。しかし、どちらが良くてどちらが正しい、というものでもありません。どちらも人のすること、必ず影響しあうものですし、どちらも人にとって必要だから存在するのです。

作家は店舗の展示に試行錯誤と苦労をする中で、また街の人、街を訪れた人々と関わる中で、自分の制作の糧を得、その幅を広げます。店舗は時に、想像だにしない作家の感性に戸惑いながらも新鮮な感覚を目の当たりに感じて、さらにいっそう世界を広げることができます。また違ったものの見方ができるでしょう。子供たちは小さなころから、生き生きとした作家の作品をたくさん目にすることで、自然と物をみる目が養われます。また訪れる人が、気に入った作家の作品を一つ、お金を出して買ってみるという行為は、自分の目で物を見、自分の価値観と審美眼で物を選んでゆく第一歩です。今までと違った目で、もう一度街の商品を見、選び、購入することにもつながるでしょう。街も作家も店舗も訪れる人も、もう一段階段を上るのです。

「浜松街中アートギャラリー」では、作家と商店街・店舗の人々と市民が、アートを通してつながり、アートのある街は新たなコミュニティの場として、生まれ変わり、徐々に育っていくことを目指します。「浜松城公園野外アート展」では、もともと市民の憩いの場である公園が、アートを通してさらに豊かに開かれ、もう一歩進んだコミュニティの場となることを期待します。

アートという付加価値性を有した、豊かな感性を持った豊かな人間同士のつながりのある街は、未来においてもより豊かな創造的生活・環境を提案し、より豊かな創造する人材を生み出す礎となってゆくことでしょう。作家と街の人と市民が、垣根無く一緒になって浜松の文化と街と未来とを考えてゆくそんな土壌づくりを目指します。

下記ブログもご参照くださいませ。

https://ameblo.jp/hamamatsuoa

第7回浜松Open Artのお知らせ

会期:2024年11月2日(土)~11月10日(日)

第7回 浜松Open Art「アートの女神様やってきた!」 出品要項

2024.3.10

 

“アートを生活の中に”を目指すアートプロジェクトです。

街中を舞台に幅広いジャンルの発表と、作品販売、ワークショップを行います。実際の生活の場を舞台とするには大きなエネルギーが必要です。街中店舗と協力し、かかわりを持ちながら作品を制作、展示する活動を楽しみましょう。

    また今年は、「アートの女神様やってきた!」をサブタイトルに掲げ、皆でイベントを盛り上げることができたらと考えます。「アートの女神様」とは、西洋でいうミューズのようなもの。今回は浜松Open Artオリジナルのアートの女神さまたちが会期中やってきます。女神さまたちの洗礼を受け、皆様の芸術の力を思う存分発揮してください。

 

開催期間:  2024年11月2日(土)~11月10日(日)

 

開催場所: ゆりの木通り商店街、肴町商店街、有楽街

       

 

出品料:  一般:5,000円  大学・専門学校生:2,000円  高校生以下:無料

      音楽、パフォーマンス等: 1,000円

 

作品の内容: 平面、立体、ジャンル自由。展示場所に合わせて、サイズや点数・展示内容を、作家が実行委員長、事務局、店舗とも相談しながら決定します。

 

展示方法: 店舗、事務局と相談して、展示方法を考える。作家各自が各店舗で個展開催という意識を念頭に置き、充分に時間を掛けて店舗側と相談して展示内容と方法を決める。会期中は1回以上、本部に滞在する。担当店舗だけでなく、本部にも商品を1点以上展示する。知り合いをご案内する、店舗と自分の展示のDMを自分で作成する等、主体的にかかわる。

作品の展示に関しては作家の自己責任として対応する。

DM、キャプション、プロフィールは各自用意してください。

 

作品販売: 店舗での作品の販売にご協力下さい。展示作品の他、店舗や実行委員に相談して、小品、フィギュア等作家作品を販売する。販売は作家自身が行い、売り上げの一割をマージンとして店舗へ、更に一割を浜松Open Artにお支払いください。(本部での販売は、売り上げの2割となります。)パフォーミングアーツは、チケット売り上げの2割を浜松Open Artにお支払いください。

       

同時開催:・「ワークショップ」市民参加型で気軽にできる体験アートを、作家が企画、提案、実施する。

              ・「ライブアート」ライブペインティング、路上演奏、似顔絵、移動ギャラリー、コスプレ等、街中をアート空間に。

      

連絡先:  実行委員長、池谷雅之     090-3454-5480 

               事務局、池谷さち子        090-9902-6748 s-naka@spice.ocn.ne.jp